
詩人・童話作家の宮沢賢治は、音楽が関係する作品も多く残している。たとえば、『セロ弾きのゴーシュ』という楽団の未熟なチェリストを描いた童話もあり、実際、賢治自身チェロを弾いていた。音楽への熱烈な愛があり、ベートーヴェンやドビュッシーなどクラシックを好んでレコードを聴いた(参考 : 『宮沢賢治の聴いたクラシック CDブック』
)。その愛好ぶりは、農学校教師時代に給料をレコード購入のために注ぎ込むほどで、地方の田舎町にもかかわらず花巻のレコード店の売上があまりに良好だったことから、その店がレコード会社から表彰されたこともあった。また、賢治は人々に聴かせるためにレコードを鑑賞するコンサートも開いた。