程よい怠けは生活に風味を添える──『檸檬』で知られる大正から昭和にかけて活動した小説家、梶井基次郎の『犬を売る露店』の一節。

ガツガツと頑張る、叱咤激励するといった座右の銘には向かないものの、むしろ頑張りすぎなときに送りたい、ちょっと気の抜けたような、でも生きることの本質を物語っているようにも思える言葉。

スケジュールをぎゅうぎゅう詰めにしていると、色々なことを行ったようでいながら、気づいたら時間があっという間に過ぎて何も残っていない、という味気ないことになるかもしれない。

怠けてもいい。怠けがあったほうがいい。程よい怠けが、生きることに風味を添えてくれる。