私のようなみにくいからだでもけるときには小さなひかりを出すでしょう──日本の童話作家・詩人の宮沢賢治の『よだかの星』(宮沢賢治『宮沢賢治童話集』)において、物語の終盤、よだかがお日さまに、「あなたのもとに連れていってほしい」と懇願する際に言った台詞。

物語の主人公であるよだかは、「みにくい」 鳥で、そのために、他の鳥たちからは嫌われていた。また、よだかは、虫たちの命を奪いながら生きていることへの罪悪感にも苦しみ、虫も食べずに飢えて死ぬか、いっそ遠い空の向こうに行ってしまおう、と思う。

そして、お日さまに、こんな風にお願いする。

お日さん、お日さん。どうぞ私をあなたの所へ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。どうか私を連れてって下さい。

宮沢賢治『よだかの星』

よだかのなかにある、どんなにみにくい自分であっても、灼けるときくらいは小さな光を出すだろう、出せるはずだ、というかすかな希望や祈りも伝わってくる言葉。