呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする──明治の文豪、夏目漱石の代表作『吾輩は猫である』に出てくる一節。
呑気とは、悩みのなさそうな、のんびりとした性格のことで、そういった一見すると呑気に見えるような人も、心の底にはどこか悲しみを抱えているものだということを意味する。
これは呑気というに限らず、たとえばいつも明るかったり、笑顔が絶えなかったりという人でも、やっぱり心の底には悲しみを抱えているものだろう。
ときどき、「悩みなさそうだよね」ということを言う人がいるかもしれないが、そんなことは誰にも言えないのだということを教えてくれる。