汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる──昭和の時代に、病によって30歳で死んだ夭折の詩人、中原中也の代表作、「汚れっちまった悲しみに……」(中原中也『中原中也詩集』の一節。

汚れてしまった悲しみに、今日もまた小雪が降りかかる。

幼い頃のような澄んだ悲しみではなく、悲しみのなかでもがき苦しみ、ボロ切れのようになった悲しみを生きながら、すっかり汚れてしまった悲しみの上に、なおも降り続ける儚い小雪。そんなイメージも浮かぶ言葉。