童話作家・詩人の宮沢賢治『銀河鉄道の夜』では、主人公のジョバンニを同級生のザネリがからかう際に、「ラッコの上着」という言葉が出てくる。ザネリは、仲間とともに、ジョバンニに向かって、「ラッコの上着が来るよ」と冷やかす。ラッコの上着とは、ラッコの毛皮で作った上着のことで、漁に出ているジョバンニの父親が、ジョバンニのために持って帰ってくると言っていたもの。ラッコは乱獲のため捕獲が禁止されているにもかかわらず、密猟して投獄されているのではないかという噂もあり、そのことから、「ラッコの上着」という言葉を使ってザネリが馬鹿にしたと考えられる。